元
1950年代に開発されたボバースセラピーは長年、脳卒中リハビリテーションの主流であった。
特殊な手技によって自発的な動きが促進されるとし、セラピストによる姿勢と体幹にフォーカスした感覚入力が重視されている。
ボバースセラピーによる麻痺上肢の改善効果は、いくつかのメタアナリシスで評価が低いので、
他のリハビリ法と介入用量(時間)をマッチさせた比較をするべく、あらためてメタアナリシスをこころみたそうな。
次のことがわかった。
・関係する13のランダム化比較試験が対象となった。比較になった介入は、課題指向型訓練が5件、腕の体操が5件、ロボットが2件、イメージ訓練が1件だった。
・ボバースセラピーは上肢の活動の改善について課題指向型訓練よりも効果が低いことが示された。
・ボバースセラピーは腕の体操と同等かそれ以下の効果だった。
・また、ボバースセラピーはロボット介入よりも効果が低く、イメージ訓練と同等の効果だった。
・筋力の点でもボバースセラピーは課題指向型訓練よりも効果が低かった。
・Fugl-Meyer scoresでみる上肢の機能的にもボバースセラピーは課題指向型訓練に劣っていた。
脳卒中後の麻痺上肢の改善において、その活動性、筋力、機能 いずれの点でもボバースセラピーは課題指向型訓練よりも効果が低かった。いくつかの点でロボット介入や腕の体操よりも劣っていた、
というおはなし。
Boba'sセラピー
感想:
ボバースセラピーってなんだかよくわからないので最新のチャットAIに訊いてみた↓。
私「脳卒中患者へのボバースセラピーは課題指向型訓練よりも優れていますか?」
AI「脳卒中患者へのボバースセラピーは、課題指向型訓練と比較して、効果に差はありません。両者は、脳卒中後の感覚や運動の修復に有効です。
しかし、ボバースセラピーは、脳卒中患者が活動を再開するために必要な実践的なスキルを身につけることを目的としています。課題指向型訓練は、特定のタスクや目的を達成するために必要な能力を高めることを目的としています。
そのため、脳卒中患者の治療には、両者を組み合わせることが望ましいです。ボバースセラピーは、実践的なスキルを身につけることを目的とし、課題指向型訓練は特定のタスクや目的を達成するために必要な能力を高めることを目的とするためです。」
メモ: