元
脳卒中後の「疲労」は35-85%の患者が経験するとされ、しばしば持続する。
その定義はあきらかでなく、うつや身体労作による疲れとは異なるエネルギーの欠乏感、消耗感、努力への嫌悪、などと表現される。
標準化された治療法がないため、患者は病院以外の情報源に目を向けることになる。
そこで、インターネット上で得られる脳卒中後疲労に関する情報の質や種類についてレビューをこころみたそうな。
キーワード「脳卒中 疲労」についての Google、Yahoo、Bing の検索結果のうち、それぞれ最初の2ページの内容を評価した。
次のようになった。
・16の主要なウェブサイトと11のリンク先が中-高レベルの品質基準を満たし、読みやすさも高かった。
・主要なウェブサイト16のうち、非政府組織によるものが10、企業によるものは4、メディアやブブログのサイトが2、だった。
・すべてのウェブサイトでは非薬理学的アドバイスが提供されており、4サイトでは薬理学的な管理方法が記載されていた。
・全27のウェブサイトのうち18が身体活動の調整および、活動の計画化と優先順位づけによるエネルギー節約戦略についてのアドバイスを記していた。
・医療専門家のアドバイスを受けるようにとの指示も頻繁にみられた。
脳卒中後疲労患者へのウェブサイト上のアドバイスは、中-高レベルの質と読みやすさがあった。エネルギーの節約と身体活動を改める内容が主で、医療機関を勧めることで一般性が担保されていた、
というおはなし。
感想:
ようするに「疲れやすいなら疲れないようにしろ」というありがたいアドバイスが載っているってこと。
この問題の本質は、
脳卒中のあとに人生で経験したことのないタイプの疲労に遭ったとき、そのようになることを事前にだーれも教えてくれていない点にある。
その可能性を知っていれば迷いなく休憩をとることができたのに。