元
未破裂脳動脈瘤(UIA)患者のQoL(生活の質)についての情報は治療方針を決めるうえで重要である。
そこで、UIA診断後1年間の複数時点においてQoLを評価し、動脈瘤手術の有無との関連およびその予測因子についてくわしくしらべてみたそうな。
2017-2019年にオランダ2箇所の3次病院でUIA診断を受けた患者を対象とした。
診断後1年間に5-7回のアンケート調査をおこなった。
健康関連QoLをEuroQol 5 dimensions(EQ-5D)で、
情動機能をHospital Anxiety and Depression Scale(HADS)で、
日常生活上の制限をUtrecht Scale for Evaluation of Rehabilitation-Participation(USER-P)で評価した。
次のことがわかった。
・153人のUIA患者のうち、99人65%から回答があり、そのうち30人30%が動脈瘤の予防的閉塞術を受けた。
・閉塞術を受けた患者は手術をしなかった患者にくらべて術前の不安やうつ、受け身の姿勢、生活制限のレベルが高かった。
・術後の回復期間では患者はよりおおくの生活制限を報告した。
・閉塞術後、健康関連QoLと情動機能は徐々に改善した。
・手術をしなかった患者では動脈瘤についての外来診察直後に健康関連QoLのおおきな改善がみられた。
・1年後のQoLレベルは閉塞術の有無にかかわらず同程度だった。
・QoLが低い因子として、受け身の姿勢、手術の合併症、手術しない場合の破裂リスク情報、が挙げられた。
未破裂脳動脈瘤の診断後、予防手術をした場合はQoLは徐々に改善して、手術をしない患者ではカウンセリングによりQoLは改善し、1年後には同等レベルにあった。いずれも言いなりな患者のQoLは低かった、
というおはなし。
感想:
脳ドックとさいきん話題の壺売り団体には共通点がおおい↓。
2)それらは非常に高額である。