元
脳卒中患者はバランスを崩しやすく転倒しやすいという認識が広まっているにもかかわらず、足病医(podiatrist)による履物の評価についての研究がほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。
軽中等度の脳卒中の発症から67ヶ月前後の患者を30名募り、
ふだん使用している室内用と屋外用の履き物を持参させ、足病医が評価した。
次のようになった。
・参加者のおおくは室内ではスリッパ、屋外ではウォーキングシューズを履いていた。
・屋内用履き物の半数がフィット感が悪かった。屋外用履き物でフィットしていたのは33%のみだった。
・参加者全員が足に問題を抱えており、片足でのかかと上げの障害、関節可動域の縮小、感覚麻痺、筋力低下、を報告していた。
・50%が足の痛みや外反母趾を、40%がむくみを訴えていた。
・足の問題は、バランス感覚、活動性、地域社会参加の低下と関連していた。
・転倒経験者は非転倒者にくらべて足の問題を抱えている割合が高かった。
脳卒中経験者のおおくが足に合わない靴を履いており、全員がなんらかの問題を訴えていた。足の問題は移動能力に直結するので靴選びにはより注意が必要である、
というおはなし。
感想;
スリッパはすぐに脱げてしまうので、早々にあきらめた。
「足病医」は初めて知った。欧米ではめずらしくないらしい。
肛門科専門医よりは違和感は少ない。