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脳卒中後の中枢性疼痛(CPSP)の有病率は11%ほどで珍しくなく、QoLを損ないリハビリテーションの妨げになると考えられる。
治療は薬によるものが第一選択ではあるが、どの薬が適しているかは報告により異なる。
そこで、ネットワークメタアナリシスで薬剤間の効果の比較をこころみたそうな。
2022年3月までの関係する論文を厳選し、データを統合 再解析した。
次のことがわかった。
・1774の論文から患者529人を含む13のランダム化比較試験を対象とした。
・プラセボと比較して、パミドロネート、プレドニゾン、レベチラセタム、ラモトリギン、エタネルセプト、プレガバリン、に有意な治療効果があった。
・とくにパミドロネート(骨粗鬆症治療薬)、プレドニゾン(免疫抑制薬)、レベチラセタム(抗てんかん薬)、は最も効果的だった。
・経口薬としては、プレドニゾロン、レベチラセタム、ラモトリギン、プレガバリンが、注射薬としては、エタネルセプトがプラセボよりも有効だった。
脳卒中後の中枢性疼痛の緩和には、パミドロネート、プレドニゾロン、レベチラセタムが有効であると考えられた、
というおはなし。
感想:
ぜんぜん別用途の薬に鎮痛効果があるようで、初耳の薬がいくつもあった。