元
急性脳卒中後の長期的な転帰に関するデータは乏しい。
そこで、オーストラリアとニュージーランドの住民データを用いて、脳卒中後の生存率、再発率、損失余命をくわしくしらべてみたそうな。
2008-2017年の公立、私立病院の患者すべてを対象とし、最長10年間フォローした。
次のようになった。
・脳梗塞が56%、脳出血25%、種類不明19% だった。
・生存率は、3ヶ月79.4%、1年73.0%、5年52.8%、10年で36.4%、だった。
・累積再発率は、3ヵ月で7.8%、1年で11.0%、5年で19.8%、10年で26.8%、だった。
・脳出血は脳梗塞に比べて死亡率2倍、再発率1.6倍だった。
・年齢が85歳以上の場合、18-54歳にくらべて死亡率が7.3倍だった。
・動脈硬化、不整脈、糖尿病が死亡と再発のリスク因子だった。
・脳卒中による損失余命は5.5年で、推定余命の32.7%の喪失を意味した。脳出血に限定するとそれぞれ、7.4年、38.5%だった。
オーストラリアでは、脳卒中後の10年間の生存率は36%、再発率は27%だった。推定余命のおよそ3割を失うと考えられた、
というおはなし。
感想:
久山町研究だと10年間の再発率は51%。データ古いんだろな。