元
知覚とは、聴覚、嗅覚、体性感覚、味覚、触覚、視覚などの感覚系からの情報を理解し整理する能力をさす。
脳卒中患者の74%は知覚障害を経験すると報告されているが、おおくの研究は特定の感覚領域のみを扱い断片的である。
そこで、脳卒中後の知覚障害に関するエビデンスをまとめ、問題点をあきらかにするべくレビューをこころみたそうな。
脳卒中経験者の知覚障害とリハビリ介入に関する研究を厳選し、
データをナラティブに統合した。
次のようになった。
・成人888人とこども5人を含む80の研究を対象とした。
・主として42.5%が視覚に、35.0%が体性感覚(例:ブッシャー症候群)にフォーカスしており、
・45.0%はケースレポートで、27.5%がランダム化比較試験だった。
・介入の83.9%はリハビリテーションアプローチで、6.5%は薬理学的アプローチ、7.5%は非侵襲的脳刺激によるものだった。
・日常生活への改善効果を評価できているものはなかった。
・聴覚、味覚、触覚、嗅覚の障害についての研究もすくなかった。
脳卒中後の知覚障害の研究はおもに視覚と体性感覚にフォーカスしたもので、聴覚、味覚、触覚、嗅覚についての研究や、小児、介入についての研究がすくなかった、
というおはなし。
感想:
じぶんは左側の温度感覚や触覚がすごく鈍い。こればっかりは治る気配がない。
視力の激落ちは多少の回復と眼鏡補正ですっかり慣れた。
特有の「疲労」問題も知覚障害の一側面だと感じる。