元
ラテロパルジョンは身体の垂直位を保つことが困難になる障害で、脳卒中後によく見られる。
これは運動能力の制限につながるのでリハビリテーションの対象として注目されている。
介入のための研究のおおくがプッシャーと呼ばれる特殊な例のみを対象としているので、広く知識を得る目的でメタアナリシスをこころみたそうな。
脳卒中後のラテロパルジョンに言及する論文を厳選してデータを統合 再解析した。
次のことがわかった。
・被験者5125人を含む22件の研究がみつかり、そのほとんどは2000年以降のものだった。
・研究の質は高く、バイアスリスクのあるものは8件のみだった。
・全体のラテロパルジョン有病率は55.1%だった。
・とくにテント上脳卒中でのラテロパルジョン有病率は41%で、プッシャーとも呼ばれる重症ラテロパルジョンは12.5%にすぎなかった。
・有病率は経時的に、急性期52.8% → 亜急性期前期37% → 亜急性期後期22.8%、と変化した。
・ラテロパルジョン患者の左半球脳卒中に対する右半球脳卒中の比率は、急性期で1.7、亜急性期後期で7.7だった。
・テント下脳卒中の場合、ラテロパルジョン有病率は83.2%で非常に高かった。
脳卒中後のラテロパルジョン有病率は高く、とくに右脳半球の損傷患者におおかった。早期の発見とリハビリテーションが求められる、
というおはなし。
感想:
じぶんも右脳出血で左に傾きがち。あまり興味なかったけど勉強になった。