元
脳梗塞になり「注意障害」と診断された60歳の日本人男性が、周囲の協力を得て再び自動車運転ができるようになるまでの記録。
次のようになった。
・左の視床に梗塞が生じた60歳男性に四肢の麻痺はなかった。
・しかし注意障害と診断され、発症後4ヶ月の時点でも、空のお椀から味噌汁を飲もうとしたり、炊いたご飯をもう一度炊飯するなど奇行が目立った。
・自動車運転を希望したため、運転に必要な高次脳機能を評価する机上検査 J-SADAを受けさせたところ、7ヶ月時点では不合格だった。
・その後、言語聴覚士のもとでテスト対策訓練を繰り返し、発症12ヶ月後のJ-SADAに合格した。
・この実績をもって主治医の許可を得て自動車運転が再開された、
というおはなし。
感想:
わかってないな、とおもった。
医師や言語聴覚士に求められているのは、自動車運転を再開させることではなくて、免許を返納させること。
じぶんは運転を再開して10年以上経ち無事故無違反だけれども、これはただ運が良かっただけ。
脳卒中由来のとても危ないシーンが数え切れないほどあった。
検査に異常はなくても運転能力はおそろしく低下している。
いったん運転を再開してしまうと自分ではやめられない。
あのとき免許を取り上げてくれていたら、いまどんなにか気持ちが楽だろう、、と思うことがある。