元
子どもの死は、長期的な健康被害をもたらす可能性のある極端なライフイベントである。
子どもを亡くした親は、虚血性心疾患や心房細動などのリスクが高くなることをいくつもの報告が示している。
そこで、子どもを亡くした親の脳卒中リスクについてくわしくしらべてみたそうな。
1973-2014年に生まれた子をもつ親について、
複数の住民データベースを組み合わせて、子どもの死亡と親の脳卒中の情報を得て関連を解析した。
次のことがわかった。
・6711955人のうち、1.9%が子どもを亡くし、2.1%がフォロー中に脳卒中を経験していた。
・子どもを亡くした親の脳卒中リスクは高く、発生率比で1.23倍だった。
・この関連は子どものすべての死因(心血管、その他自然死、非自然死)で認められ、亡くなった子どもの年齢でおおきな差はなかったが、
・子が亡くなった時点で親にまったく子どもがいないか、3人以上いる場合に関連が強かった。
・脳出血のリスクは子の死亡直後にもっとも高かった。
・脳梗塞のリスクにあきらかな時間パターンはみられなかった。
子どもの死は親の脳卒中リスクの上昇と関連する。とくに死別直後は脳出血がおきやすい、
というおはなし。
感想:
子沢山の親のほうがショックがおおきいようだ。