元
若年成人の脳梗塞の40%は原因不明であり、そのほとんどが塞栓源不明の脳塞栓症(Embolic Stroke of Undetermined Source:ESUS)と考えられる。
NAVIGATE ESUS と RESPECT ESUSの2つの無作為臨床試験では高齢者のESUSは再発率が高いことがわかったが、若年者のそれは不明である。
そこで、若年成人のESUSの再発率と関連因子をくわしくしらべてみたそうな。
2017-2019年に登録し、2020年までフォローした13カ国41施設が参加する研究で、ESUSと診断された50歳以下のすべての患者を対象とした。
次のことがわかった。
・頻度の高い血管危険因子は、喫煙45%、高血圧22%、脂質異常20%だった。
・初回ESUS後、88%が抗血小板療法を、10%が抗凝固療法を受けていた。
・脳梗塞の再発率は年間100人あたり1.9人だった。
・再発例のうち、64%はESUS、14%は心塞栓症、21%はその他の病因だった。
・脳梗塞の再発に関連する因子として、脳卒中の既往、糖尿病、冠動脈疾患が挙げられた。
若年成人の塞栓源不明の脳塞栓症での脳梗塞の再発率は年1.9%であり、心房細動を有する割合も低かった、
というおはなし。
感想:
再発率5%くらいとおもってた。
心房細動ではなく卵円孔開存がもんだいなのかね。