元
脳動脈瘤は男性よりも女性におおく発生し、未破裂脳動脈瘤と動脈瘤性くも膜下出血の65%は女性が占める。
しかし、女性であることが破裂のあきらかな危険因子とは確認されていないので、これまでの研究のメタアナリシスをこころみたそうな。
2020年までの関係する論文のうち個人データが入手可能なものを厳選した。
PHASESスコア(人種,高血圧,年齢,動脈瘤の大きさ,くも膜下出血の既往,動脈瘤の部位)、喫煙、家族歴を調整して女性と男性の破裂率を求めた。
次のことがわかった。
・9つの研究から、9949人(女性66%)、未破裂脳動脈瘤12193例、の個人データをあつめた。
・破裂は、女性163人、男性63人で確認され、このときの破裂率は1年あたりそれぞれ、1.04%、0.74%、だった。
・女性は男性より年齢が高く(61.9 vs. 59.5歳)、喫煙者が少なく(20% vs. 44%)、内頸動脈瘤が多く(24% vs. 17%)、動脈瘤のサイズが大きかった(7mm以上が 24% vs. 23%)。
女性であることで脳動脈瘤の破裂リスクがあきらかに高かった。性別によるこの差は年齢や喫煙などの違いでは説明のつかないおおきなものだった、
というおはなし。
感想:
なぜなのか?