授乳を続けると母体の脳卒中予防になる

元

Breastfeeding Is Associated With a Reduced Maternal Cardiovascular Risk: Systematic Review and Meta-Analysis Involving Data From 8 Studies and 1 192 700 Parous Women

2022　　1月　　オーストラリア

母乳育児には、母親の乳がん、卵巣がん、2型糖尿病リスクの低減と密接な関係があることがわかっている。

脳卒中など心血管疾患との関連も報告されているので、メタアナリシスでくわしくしらべてみたそうな。

2021年4月までの関連論文を厳選してデータを統合 再解析した。

次のようになった。

・出産経験のある1192700人を含む8件の研究がみつかった。

・82％に母乳育児経験があった。

・平均10年のフォロー期間中に、30843件の脳卒中、26913件の冠動脈疾患、10766件の心血管疾患死がおきた。

・母乳育児経験のある女性は、母乳育児経験のない者にくらべて、脳卒中リスクは0.88倍、冠動脈疾患リスクは0.86倍、心血管疾患死亡リスクは0.83倍だった。

・母乳育児が12ヶ月間までの範囲では、その期間が長いほど心血管疾患リスク低下もおおきかった。

母乳育児をした母親の脳卒中など心血管疾患リスクは低かった、

というおはなし。

感想：

この理由として、

プロラクチン、オキシトシンなどのホルモンの影響や 出産後の速やかな体重リセット効果が挙げられている。

母乳栄養した母親は晩年脳卒中になりにくい