元
脳梗塞では発症から病院到着までの時間が予後におおきく影響する。
しかし脳内出血では病院到着までの時間と予後との関連についての研究がすくないので、くわしくしらべてみたそうな。
CTで脳内出血が確認され、発症時刻があきらかな患者473例を対象とした。
次のことがわかった。
・発症から入院までの時間の中央値は6.25時間で、1時間未満は7.8%、3時間未満は26.3%、6時間未満は45.3%、12時間未満は62.3%だった。
・院内死亡率、30日死亡率、90日死亡率は、それぞれ28.8%、30.0%、32.6%だった。
・6時間未満の早期到着の予測因子は、高血圧治療、教育歴3年以上、発症時のけいれん発作、だった。
・死亡の予測因子は、血圧180mmHg以上、GCS8未満の重症、だった。
・病院への早期到着は、退院時、30日、90日の転帰とは関連がなかった。
脳内出血患者の半数弱が病院到着6時間未満だった。しかし早期到着と転帰との関連はなかった、
というおはなし。
オラの脳内出血↑ 右脳に30cc漏れたゾ
感想:
経験的に、脳内出血はいきなりドバッではなくて、チョロチョロと血が漏れるから発症がゆるやかで病気の自覚に至るまでにかなりのタイムラグが生じる。
じぶんは最初の違和感から病気を自覚するまでに6時間のズレがあった。
だから早期到着自体が本当に早期なのか疑わしい。
もちろん効果的な治療法が存在しないこともある。