元2022 1月 日本
・68歳の女性が突然の右半身麻痺で入院した。・CTで左の被殻に出血を認め、保存治療とした。・5日後、浮腫病変が島皮質周辺に確認された。・聴覚情報処理を司るへッシェル回は無傷だった。・絶対音感テストをおこなったところ、正答率20%だった。・63日後、血腫の吸収が確認されたので再テストしたところ、正答率92%に戻った。・退院し、ピアノ教師としての仕事を再開した。・この間にMRIで浮腫による中縦束の遮断と再現がみられたことから、これが絶対音感に関係する神経ネットワークと考えられた。