元
脳内出血患者の入院時の意識レベルの障害は、転帰や生命維持治療の差し控え決定(withhold life-sustaining treatment:WOLST)にも影響する可能性がある。
そこで、入院時の意識レベルと死亡率、WOLSTとの関連について、多施設間で大規模にしらべてみたそうな。
2010-2019年、フロリダの121の病院での脳内出血患者を対象にした。
次のようになった。
・平均年齢71歳、37613人の患者のうち、33%が入院時に意識レベルに障害があった。
・意識レベルが保たれていた患者と比較すると、意識レベルに障害のあった患者は、WOLSTになる可能性が高く(18% vs. 41%)、院内死亡率が高かった(12% vs. 32%)。
・ WOLSTは、死亡率に対する意識レベル障害の影響を有意に媒介していた。
・早期(2日未満)のWOLSTは51%の患者に見られた。
・積極治療を勧め早期の蘇生措置拒否を戒めるガイドライン上の変更により、早期WOLST件数の減少が認められた。
大規模調査では、脳内出血患者の3分の1が意識障害を呈していて、彼らの院内死亡率は高かった。その主な原因は、生命維持治療の差し控え決定によるものだった、
というおはなし。
感想:
半数以上で早期の生命維持差し控えは想像以上だった。臓器がほしいのかな。