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高齢脳梗塞患者では、学歴、収入、職業などで決まる社会経済状況(Socioeconomic status)とライフスタイルが脳梗塞からの回復と再発リスクに影響する。
しかし若年者でのデータは限られているので、くわしくしらべてみたそうな。
平均年齢40歳、297人の脳梗塞患者にアンケートした。
次のことがわかった。
・回復が極めて良好(mRS0-1)な患者には大卒者がおおい(21.1 vs. 3.3%)以外の社会経済状況上の違いはなく、
・喫煙者は少なく(16.5 vs. 58.3%)、定期的なスポーツ活動がおおく(79.1 vs. 51.6%)、定期的な健康診断も受けていた(45.6 vs. 24.2%)。
・25ヶ月ほどのあいだに、12人(4%)が脳梗塞を再発した。
・これらの再発患者には、社会経済状況上の差はなかったが、
・肥満度BMIが高く(31.6 vs. 26.7)、定期的ななスポーツ活動が少なく(16.7 vs. 73.0%)、定期的な健康診断を受けている者も少なかった(8.3 vs. 40.0%)。
若年脳梗塞患者では、教育レベルを除き、社会経済状況は転帰や再発リスクと関連がなかった。健康的なライフスタイルは回復良好者と非再発者におおく見られた、
というおはなし。
感想:
若いときの収入や地位は知れてる。教育レベルでおおきな差がでているのだから、やはり社会経済状況と関連あるのでは?