元
脳卒中の87%は脳梗塞であり、再発予防としてアスピリンやクロピドグレルなどの抗血小板薬が用いられる。
これら抗血小板薬の服用を早期に中止してしまう割合について、大規模にしらべてみたそうな。
2003-2010年、韓国の国民健康保険サービス記録から、脳梗塞後に初めてアスピリンまたはクロピドグレルの処方を開始した患者4621人を抽出した。
抗血小板薬の処方状況を24ヶ月後までフォローした。
12ヶ月前後の処方状況に応じて2群に分類し、早期に中止してしまう要因を評価した。
次のようになった。
・4621人の平均年齢は66歳で、70%以上が60歳以上だった。
・単剤使用者が83.5%、併剤使用者は16.5%だった。
・35.5%が12ヶ月以内に抗血小板薬の服薬を中止していた。24ヶ月以内では、その割合は58.5%だった。
・残りの41.5%は24ヶ月以上にわたり抗血小板薬の服薬を継続していた。
・12ヶ月以内の早期に服薬を中止してしまうことに関連する因子として、アスピリンの単剤使用者、併存疾患数がおおい、地方在住、処方薬の総数が4種類未満、低所得、70歳以上、であることが挙げられた。
脳梗塞後の抗血小板薬の服用は、1年で36%、2年で59%がやめてしまっていた、
というおはなし。
感想:
まじめな患者にとっては、途中で薬をやめるのはとても勇気の要ること。
じぶんは降圧薬を完全にやめるまで6年かかった。