元
脳内出血やくも膜下出血の患者への予防的抗てんかん薬(prophylactic anti-seizure medications)の使用については未だ議論の余地がある。
そこで、北米での予防的抗てんかん薬の使用状況をくわしくしらべてみたそうな。
アメリカとカナダの関係する医師にアンケート調査をおこなった。
次のことがわかった。
・794件の調査依頼に対し、103人(13%)から回答があった。
・その84%は脳外科医で、72%は大学病院勤務だった。
・予防的抗てんかん薬の使用は、45%がくも膜下出血と脳内出血の両方におこなっていると答えた。
・22%は予防的抗てんかん薬のルーチン使用はなかった。23%がくも膜下出血でのみ、9%は脳内出血でのみ予防的に抗てんかん薬を使用していた。
・脳内出血部位が皮質または腫瘍やAVM関連のとき、予防的抗てんかん薬を使うことが多いと感じていた。
・「脳内出血への予防的抗てんかん薬の使用を推奨しない」というガイドラインの記述を正しく回答できたのは83%だった。
脳内出血およびくも膜下出血患者への予防的抗てんかん薬の使用は、それを勧めるガイドラインがないにも関わらず、依然として広く行われている。このエビデンスをあきらかにするべく大規模なランダム化比較試験が必要である、
というおはなし。
感想:
抗てんかん薬もらってる患者を、ときどきネットで見かけていたので関心をもった。
なんとなく感覚的に使っていることをいま知った。