元
過去10年間で脳梗塞治療はおおきく進歩している。しかし脳内出血の転帰はいまだに悪く、1年後に自立している患者は40%以下という。
したがって一次予防が重要ではあるけれど、過去30年間で脳内出血の発生率が減少していないことがあきらかになっている。
これは、血圧管理の改善による脳内出血発生率の減少が、高齢化にともなう抗血栓薬の使用による脳内出血の増加で相殺されている可能性を示唆している。
そこで、1985-2008年のフランス・ディジョン住民の脳内出血発生率の傾向を、病前の治療内容も含めてくわしくしらべてみたそうな。
次のことがわかった。
・24年間に3948人の初回脳卒中患者が記録され、このうち441人が脳内出血だった。
・出血部位別の内訳は、脳葉型49%、深部型37%、テント下型9%、部位不詳5%だった。
・この間に、平均発症年齢は 67→75歳に上昇した。全体の発生率は年間10万人あたり12.4人で変わらなかった。
・しかし、75歳以上の発生率は80%増加しており、60歳未満では50%の減少、60-74歳では一定だった。
・これは、高齢者の脳葉脳内出血が2倍に増加していることと、病前の抗血栓薬(抗血小板薬や抗凝固薬)の使用が増加していることに起因すると考えられた。
過去20年間で、脳内出血の発生率は高齢者で著しく高くなっており、アミロイド・アンギオパチータイプの脳葉出血が抗血栓薬の使用によりもたらされていると考えられる、
というおはなし。
感想:
サラサラ薬を積極的に与えて高齢者人口を減らそうとしてないか?
コロナワクチンも高齢者優先接種だし、、