元
非心原性の脳梗塞やTIAの患者への再発予防策として抗血小板療法が勧められている。
抗血小板薬には、アスピリンのほかにジピリダモール、クロピドグレル などがあり、単剤、併剤での使用で効果や安全性がことなると考えられる。
そこで、ネットワークメタアナリシスによる相互の比較をこころみたそうな。
関係するランダム化比較試験を厳選して、データを統合 再解析した。
アスピリンのみ、(ASA)
アスピリン+ジピリダモール、(ASADIP)
アスピリン+クロピドグレル、(ASACLO)
クロピドグレルのみ、(CLO)
のそれぞれについて、効果と安全性を互いに比較した。
次のことがわかった。
・43112人の患者データを含む6つの研究を対象とした。
・アスピリン+クロピドグレル併用の大出血リスクは他のグループに比べて有意に高かった。
・総合的な臨床上の有用性(Net clinical benefit)は、クロピドグレル単剤とアスピリン+ジピリダモール併用が同レベルにあった。
・とくにアスピリン+クロピドグレルの大出血リスクは65歳未満で顕著だった。
非心原性の脳梗塞やTIAの再発予防には、クロピドグレル単剤またはアスピリン+ジピリダモール併用が適していると考えられた。
アスピリン+クロピドグレル併用は大出血のリスクが突出していた、
というおはなし。
感想:
アスピリンがいちばんダメな子に見えるけど、重鎮すぎて外せないのかね。