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COVID-19パンデミックを食い止めるためにワクチンが承認された。
このワクチン(ChAdOx1 nCoV-19)は組み換えアデノウイルス技術でつくられており、血栓性の血小板減少症などの副作用が報告されているものの、ワクチンのベネフィットはこれら有害事象を上回るというコンセンサスはできあがっている。
しかしこれまで巨大脳出血の経験はなかったので報告する。
・57歳の病歴のない健康な女性が、ワクチンの初回接種からまもなく発熱、頭痛、筋肉痛を呈した。
・3日目にこれら症状と血栓症予防のためアスピリン100mg/日の投与を開始した。
・5日目に突然、発汗、顔面蒼白になりその後、左半身麻痺、嘔吐、傾眠がつづいた。
・CTで右脳前頭葉深部と脳室におよぶ巨大血腫が認められた。
・ドレイン処置をおこなったが、減圧開頭術に至った。
・15日時点では左半身麻痺、気管切開のまま、かんたんな課題になら応えることができるようになっている。
ワクチン接種後の、血栓症や血小板減少症をともなわない巨大脳内出血の事例はおそらくはじめてだろう、
というおはなし。
感想:
ツイッターに投稿されたワクチン有害事象をひたすら抽出している
アカウントがあって、数えてみると6月からだいたい1000人くらいがツイッター上で亡くなっている。
じぶんのネット経験から、この種の病気がツイートされるようなケースは、実際の数の100分の1未満の頻度と考えている。
だから、因果関係を疑いたくなるような接種後の死亡ケースは日本だけですでに10万人規模で起きていて、100万人には届いていないだろうというのが正直なところ。