元
脳卒中のあとすぐに二次予防治療を開始したとしても、その再発を防ぐことはむつかしい。
脳卒中の種類ごとに再発リスクを評価し、それぞれに適した予防策が必要と考えられる。
そこで、脳梗塞の種類別の再発可能性と、関連するリスク因子をあきらかにするべく、メタアナリシスをこころみたそうな。
成人の初回脳梗塞患者を1年以上フォローした住民ベース研究を厳選して、データを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・脳梗塞の再発は主幹動脈アテローム硬化および心塞栓症タイプがもっとも起きやすく、初回の脳梗塞と種類はおなじだった。
・小血管閉塞(ラクナ梗塞)は再発率がひくく、別のタイプの脳卒中が起きやすかった。
・高血圧、糖尿病、心房細動、TIAの既往、初回脳梗塞の重症度、が再発のリスク因子だった。
・脳梗塞の再発率は二次予防強化にもかかわらず、過去20年間でほとんど変化はなかった。
脳梗塞の再発率は、主幹動脈アテローム硬化と心塞栓症タイプがもっとも高く、ラクナ梗塞の再発率は低かった。再発予防薬の普及にもかかわらず、20年間の再発率に変化はなかった、
というおはなし。
感想:
すでに薬でどうにかなる限界なのかな。
ちまたの日本人再発率の根拠はこれ↓。