元
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、全身の血液凝固性亢進や血栓塞栓症の傾向がつよいという。
これらの患者では脳血管疾患、とくに脳静脈洞血栓症(CVT)との関連が報告されている。
そこで、COVID-19患者でのCVTのリスク因子および症状と転帰についてくわしくしらべてみたそうな。
4ヶ国10施設での、COVID-19でのCVT患者の記録を解析した。
次のことがわかった。
・平均年齢は42.4歳、男女比は 2.3:1 だった。
・頭痛(85.1%)とけいれん発作(65%)が入院時の主な症状であり、意識レベルGCS平均スコアは13で軽度だった。
・入院時、65%の患者にCVTの症状がみられ、35%はCOVID-19治療中にCVTを発症した。
・画像所見でもっともおおかったのは梗塞(65%)で、次いで出血(20%)だった。
・血栓の発生部位は、上矢状静脈洞(65%)がもっともおおかった。
・炎症性マーカーである、Dダイマー、赤血球沈降速度、C反応性タンパク質、の値が上昇していた。
・45%の患者は退院時のmRS 0-1で障害は遺らなかった。
COVID-19に関連した脳静脈洞血栓症は、これまでよりも男性におおかった。死亡率は高いが機能回復は良い。頭痛やけいれん発作をともなうCOVID-19患者は脳静脈洞血栓症を疑うべき、
というおはなし。
感想:
脳静脈洞血栓症はワクチン打ってもなるんよ↓。