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COVID-19パンデミックでの重症急性呼吸器症候群コロナウイルス-2(SARS-CoV-2)感染結果としての脳卒中報告がいくつかある。
しかし、これら患者の詳細について多国間かつ大規模なデータはすくないのでくわしくしらべてみたそうな。
SARS-CoV-2感染がわかっている者のうち、画像診断上で脳梗塞、頭蓋内出血、脳静脈洞血栓症が確認されたケースの特徴について研究をおこなった。
次のことがわかった。
・研究に参加した32ヶ国136医療センターのうち、17ヶ国71施設ですくなくとも1人の該当する脳卒中患者がいた。
・対象となった432例のうち、74.8%が脳梗塞、15.7%が脳内出血、5.3%がくも膜下出血、4.2%が脳静脈洞血栓症だった。
・また、42.4%が女性で、24.1%が55歳未満、24.4%が血管系のリスク因子のない者だった。
・急性脳梗塞患者のうち、44.5%が主幹動脈の閉塞で、10%が小血管閉塞だった。
・医療費が中-高レベルの国では低レベルの国にくらべて、NIHSSスコアは低く、機械的血栓除去術の実施率が高かった。
・SARS-CoV-2感染と脳卒中発症のタイミングがわかっていてかつ脳卒中の症状で入院した患者380例うち、37.8%はSARS-CoV-2感染の症状はなかった。
COVID-19パンデミックのまえにくらべて、SARS-CoV-2感染者の脳卒中は主幹動脈閉塞がおおく、小血管閉塞やラクナ梗塞はすくなかった。また、若年者とSARS-CoV-2感染無症状者がおおかった、
というおはなし。
感想:
コロナパンデミックやアメリカ大統領選についてネットで追っていたら、さいきんとんでもなくおもしろいところにたどり着いてしまって、ひどく寝不足ぎみ。