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これまでの研究では、オメガ3脂肪酸のおもな供給源である魚の摂取量と、心血管疾患リスクや死亡率との間に一貫性のない関連が報告されている。
そこで この関連性が血管疾患のある者とない者とで異なるものか、くわしくしらべてみたそうな。
21カ国参加の Prospective Urban Rural Epidemiology(PURE)研究から147645人(心血管疾患なし139827人、あり7818人)および、40カ国参加の別の3研究から血管疾患患者43413人のデータを使用した。
食事頻度アンケートから魚のタイプと摂取量を評価し、死亡率、脳卒中や心筋梗塞などとの関連をプール解析した。
次のことがわかった。
・全体として、平均年齢54、191558人の記録が対象となった。
・9年間のPURE研究では、魚をほとんど摂らない群にくらべ、週に350g以上摂る群の心血管疾患リスクは0.95、総死亡リスクは0.96で リスク低下があるとはいえなかった。
・対照的に、血管疾患患者の別の研究では、魚を少なくとも週に175g摂る群の心血管疾患リスクは0.84、総死亡リスク0.82でもっとも低く、週に350g以上摂ってもさらなるリスク低下はなかった。
・オメガ3脂肪酸が豊富な魚は心血管疾患リスクの低下と強い関連があり、摂取量が5g増えるごとにリスクは0.94倍になった。他の種類の魚ではリスク低下はみられなかった。
・魚の摂取量と各リスクとの関連は心血管疾患患者ではリスク低下が見られ、一般集団ではリスク低下は認められなかった。
およそ20万人の研究をプール解析した結果、週に175g以上の魚の摂取は心血管疾患の既往のある患者では再発や死亡リスクの低下と関連していたが、一般集団では関連はみられなかった。
とくに脂のおおい魚でこの関連は顕著であると考えられた、
というおはなし。
感想:
鮭カマおいしいね。
でもオメガ3脂肪酸を摂りすぎると心房細動が増えるんよ。