元
脳梗塞の再発率は急性期、とくに7日以内にもっとも高く、それ以降徐々に減少する。
これは塞栓源不明の脳梗塞(embolic stroke of undetermined source:ESUS)で顕著であると考えられているので、急性期と慢性期についてほかの脳卒中も含めてそれら再発率をくわしくしらべてみたそうな。
東京女子医科大学病院に2015-2019年に急性脳梗塞で入院した645例、
および、
慢性期に外来受診した391例を2020年までフォローした結果、
次のことがわかった。
・急性患者のうち、ESUS、心原性塞栓症(CE)、アテローム性動脈硬化症(LAA)、小血管病(SVD)の患者511例を解析対象とした。
・急性期での入院中の再発率は、ESUS 7.6%、CE 8.1%、LAA 18.8%、SVD 2.2%だった。
・再発脳卒中の種類は初回のそれとほぼおなじだった。
・外来での年間再発率は、ESUSで4.4%、CE 4.3%、LAA 6.0%、SVD 2.9%であった。
・ESUSの外来での再発の脳卒中タイプは、ESUS、脳内出血、SVDだった。
・ESUSおよびSVDの患者は脳内出血のリスクが高かった。
塞栓源不明タイプの脳梗塞の急性期の再発率は心原性タイプと同程度で、アテローム性動脈硬化タイプよりは低く、ラクナ梗塞よりは高かった。
慢性期では他のタイプと同程度だった、
というおはなし。
感想:
血液サラサラ薬飲まされるから脳内出血になるんだろうな。