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これまで新型コロナウイルス疾患COVID-19の臨床症状についての報告はおおくあるが、脳卒中歴のある患者での症状や転帰についての報告は未だすくないので、くわしくしらべてみたそうな。
2020年2月24から5月4日までの脳卒中歴のあるCOVID-19患者の記録を解析した。
次のことがわかった。
・11の病院で、平均年齢66.4歳、27人のCOVID-19患者が登録された。彼らのうち23人には脳卒中歴があり、4人はCOVID-19診断の15日内の急性脳卒中患者だった。
・63.0%は女性で、70.4%は60歳以上だった。
・主な症状は、発熱が70.4%、倦怠感44.4%、咳40.7%だった。
・検査異常は、C反応性蛋白が73.1%、Dダイマー58.3%、血糖値53.8%、フィブリノーゲン50.0%、リンパ球減少は44.4%、にみられた。
・高齢者では血小板数が減少し、フィブリノーゲンが上昇していた。
・全員が抗ウイルス治療を受け、66.7%は酸素吸入が必要だった。
・入院期間の中央値は16日で、1例のみ死亡し、26人はウイルス陰性となり退院できた。
脳卒中歴のあるCOVID-19患者は凝固系の指標が悪かったが、全体的な治療成績は良好だった、
というおはなし。
感想:
上のグラフは患者ごとの発症から退院までの過程がわかって興味深かった。