元
COVID-19患者での神経障害の有病率とその詳細をあきらかにするべく、SARS-CoV-2陽性患者をフォローした病院記録を解析してみたそうな。
ニューヨーク圏でSARS-CoV-2感染の確認された入院患者を対象に、診断内容と院内死亡率、退院先を神経障害のない者とで比較した。
次のことがわかった。
・COVID-19患者4491人のうち606人(13.5%)がCOVID-19の発症から中央値2日以内に神経障害が発生した。
・もっとも多かった診断は、脳症(6.8%)、脳卒中(1.9%)、発作(1.6%)、低酸素障害(1.4%)、だった。
・SARS-CoV-2が検出されるような脳炎、骨髄炎はなく、脳脊髄液も陰性だった。
・神経障害の患者は、高齢、男性、白人、高血圧、糖尿病、挿管、が多く、臓器障害スコアSOFAが高かった。
・神経障害の患者の院内死亡率は高く、自宅退院可能性は低かった。
COVID-19患者のうち、脳症、脳卒中など神経障害を示す割合は13.5%だった。彼らは院内死亡率が高く、自宅退院可能性が低かった、
というおはなし。
感想:
脳症と脳炎は症状的にはほぼおなじで、細菌やウイルス感染によるものが脳炎なんだって。