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新型コロナウイルス疾患COVID-19は呼吸器のみならず、全身、血管内膜の炎症や血栓症を引き起こす。
その結果、腎機能障害や肝炎、さらに 頭痛、臭覚障害、脳炎、脳卒中といった神経性合併症が生じる。
そこで、COVID-19の合併症としての脳卒中を発症した患者の疫学的特徴、臨床経過、転帰についてシステマティックレビューをこころみたそうな。
2019年11月1日から2020年7月8日までの関係する研究を対象にして解析したところ、
次のことがわかった。
・326の研究をスクリーニングして、最終的に55176例のCOVID-19患者と899の脳卒中事例を含む30の研究を対象にした。
・COVID-19の合併症として脳卒中を発症した患者の平均年齢は 65.5歳だった。
・COVID-19の合併症としての脳卒中の平均発症率は 1.74%だった。
・COVID-19で脳卒中を発症した患者の平均死亡率は 31.76%だった。
・これらの患者では、凝固プロファイル、肝機能検査、全血球数などの臨床パラメータにも異常がみられた。
COVID-19の合併症としての脳卒中は1.7%の頻度で発症し、かれらの死亡率は32%だった、
というおはなし。
感想:
イギリスで新型コロナがパワーアップしたらしい。