元
片麻痺の肩の痛み(hemiplegic shoulder pain:HSP)は、脳卒中から6ヶ月以内におよそ3分の1の患者に見られるという。
その原因は、麻痺、痙縮、感覚異常、神経性疼痛、亜脱臼、腱板裂傷、筋肉のアンバランス、肩甲骨のズレ、など多岐にわたると考えられている。
そこで、セラピストによるHSPの評価、治療、管理方法について彼らにオンライン調査をおこなってみたそうな。
理学療法士と作業療法士に対し、
(1)セラピストがどのようにHSPを評価したか、
(2)セラピストが使用した介入、
(3)セラピストが使用したアウトカム測定法、
(4)HSPセラピストの育成、
(5)HSP管理を阻むもの、
についてアンケートしたところ、
次のことがわかった。
・67名から回答があった。60%が理学療法士で、40%が作業療法士だった。
・89%のセラピストは日常的にHSPのスクリーニングをおこなっていた。
・HSPを評価した時間は50%が10分未満だった。
・99%がHSPの評価に患者申告による疼痛を用いた。
・多かった介入は、ポジショニング、姿勢の指導、可動域訓練、だった、
・91%の回答者がHSPセラピストとしての訓練を受けていた。
・HSP患者への適切なケア提供の障壁として、62%が時間の制約を、54%が診断の欠如を挙げていた。
セラピストによる片麻痺の肩の痛みの評価と治療について、彼らは時間的な制約がおおきな障壁になっていると考えていた、
というおはなし。
感想:
そんじゃあ、時間がたっぷりあったら治せるのか?と問いたい。
実は、リハビリ入院中に肩の痛みを治せるセラピストがひとりだけいたんよ↓。