元
2019年12月に重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)が中国の武漢で報告された。
そして2020年3月11日にWHOが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックを宣言した。
さいきんではSARS-CoV-2による脳血管イベントのリスク増加が報告されているいっぽう、COVID-19パンデミックによる脳卒中入院数の減少も懸念されている。
これらを検証するべくシステマティックレビューとメタアナリシスをこころみたそうな。
SARS-CoV-2への感染に関連した脳血管イベントについての研究を厳選し、データを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・SARS-CoV-2感染患者67845人を含む18の研究がみつかった。
・感染患者の1.3%が脳卒中で入院していて、1.1%が脳梗塞、0.2%が脳出血だった。
・集中治療室入院した感染患者に限定すると脳卒中は2.7%だった。
・神経科病棟に入院した感染患者の76.8%には脳卒中症状があった。
・感染者の脳梗塞および塞栓源不明の脳梗塞リスクは非感染者にくらべそれぞれ、3.58倍、3.98倍だった。
・感染脳卒中患者への血栓溶解療法や血栓除去術の適用率に差はなかった。
・感染脳卒中患者の院内死亡率は非感染患者よりも高かった。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は脳卒中リスクの増加と関連しているようであり、とくに塞栓源不明の脳梗塞との関連が疑われる。また、死亡リスクの増加とも関連しているのかも、、
というおはなし。
感想:
パンデミックのおかげで電車がいつも空いていてとても快適。