元
脳卒中後の神経症状のさらなる悪化(Neurologic Deterioration:ND)については、これまでレトロスペクティブ、特定の脳卒中の種類 治療法、単一施設、少ないサンプルでの調査がおおかった。
そこで、脳梗塞後のNDの発生頻度と時間経過、予測因子、原因、アウトカムについてくわしくしらべてみたそうな。
15施設の発症7日以内の急性脳梗塞患者29446人についてNDをフォローした。
NDはNIHSSのスコアのさらなる増加、またはあらたな神経症状の発生とした。
次のようになった。
・もっとも高い発生率 6.95(/1000人・時間)は脳卒中後6時間以内で、その後 24-48時間では2.09、72-96時間では0.66に減少した。
・高齢、女性、糖尿病、早期到着、主幹動脈硬化、高NIHSSスコア、血糖値、収縮期血圧、入院時白血球増加、再灌流治療、TIA、関連動脈の狭窄、がNDに関連していた。
・NDの原因として、脳卒中の進行(71.8%)、再発(8.5%)であった。
・NDがあった場合の3ヶ月後、1年後の回復不良(mR3以上)リスクはそれぞれ、1.75、1.70 であった。
脳梗塞後の神経症状のさらなる悪化は15%に起きた。回復に影響する因子として考慮されるべきである、
というおはなし。
感想:
上のグラフみるとあぶないのは3日間だけだな。