元
脳卒中後の長期生存率と再発に関するデータは不足している。
そこで、住民ベース20年間の急性脳卒中の登録記録をもちいて、脳梗塞の種類別に死亡率 再発率の傾向をしらべてみたそうな。
1996-2015年 ドイツの10万人あまりを対象にした脳卒中プロジェクトのデータを用いて、
脳梗塞から3ヶ月、1年、5年後での死亡率 再発率を推定した。
次のことがわかった。
・平均年齢74の初回脳梗塞患者3346人の記録を対象とした。
・脳梗塞発生率は年間10万人あたり、女性75.8人、男性131.6人だった。
・5年生存率は女性50.4%、男性59.2%で、小動脈閉塞(ラクナ梗塞)の患者がもっとも高く、
・全体的に5年再発率は女性20.1% 男性20.1%で、女性は小動脈閉塞でもっとも低く、男性は主幹動脈アテローム硬化で再発率がもっとも低かった。
・再発リスクがもっとも高かったのは、塞栓源不明の脳梗塞だった。
・20年間で致命率の低下傾向がみられたが、再発率については低下傾向はみとめられなかった。
脳梗塞患者の長期生存率と再発率は、脳梗塞の原因によっておおきく異なっていた。この20年間で生存率は改善したが、再発率に傾向はみられなかった、
というおはなし。
感想:
5年間で、半数が残って 5人に1人が再発ってことか。