元
客観的身体活動レベルと心房細動との関連についてはあきらかになっていない。
そこで、REasons for Geographic and Racial Differences in Stroke(REGARDS)研究をもちいて、中等度-激しい運動(MVPA:moderate and vigorous physical activity)と心房細動との関連をくわしくしらべてみたそうな。
5147人の参加者に加速度センサー Actical を4-7日間装着した。
MVPAを毎分1065カウント以上とし、1日あたりのMVPA時間をもとめた。
その後の心房細動の発生との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・3年半前後のフォロー期間中に8.3%で心房細動が確認された。
・1日のMVPA時間がおおいと心房細動になりにくく、
・MVPA時間の四分位と心房細動率は、Quartile 1 = 12.4%; Quartile 2 = 8.3%; Quartile 3 = 7.1%; Quartile 4 = 5.4% となった。
・関連因子を調整後の心房細動リスクは、MVPA時間がもっともすくない Quartile 1に対して、Quartile 2で0.77倍、Quartile 3で0.72倍、Quartile 4では0.62倍だった。
1日あたり中-高強度の身体活動に費やす時間が長いほど、心房細動が起きにくかった。心房細動予防にはそこそこ強い運動がおすすめ、
というおはなし。
感想:
脳卒中の最大原因のひとつが運動不足って理由はこの辺にあるのかも。