元
Interventions for sexual dysfunction following stroke
2020 5月 オーストラリア
脳卒中後の性機能障害はめずらしくないが、おおくは見過ごされてきた。
しかし性機能障害に対する認識が高まっているため、エビデンスのある治療法が求められている。
そこで、脳卒中後の性機能障害を軽減するための介入の有効性と有害事象についてこれまでの研究のシステマティックレビューをこころみたそうな。
2019年11月までの関係する論文について、
薬理学的治療、機械的装置、補完医学的介入の無作為化比較試験(RCT)を対象として検索した。その他の非薬理学的介入(教育など)も含めた。
2人のレビュー執筆者が独立して適格な研究を選択し、データを抽出し、研究の質を評価した。
各研究のバイアスのリスクを決定し、GRADEアプローチを用いて「最良のエビデンス」の統合を行った。
次のようになった。
・合計212人が参加した3つのRCTを同定した。
・介入にはあきらかな異質性が認められ(薬理学的なものが1件、理学療法に基づくものが1件、精神教育的なものが1件)、
・すべてのRCTは小規模で、質が「低い」または「非常に低い」もので、指標を作成するに足るデータはなかった。
・早漏治療へのセルトラリンの使用は、さらなるRCTで検証する必要があった。
・すでに手順化された性機能リハビリテーションや骨盤底筋トレーニングに効果は認められなかった。
性機能障害に対する様々なタイプの介入の有効性を判断するためには、長期にわたる、十分に設計された、無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験が必要である。
しかし二重盲検試験ができない場合があることにも注意すべきである、
というおはなし。
感想:
こういう問題は医療従事者よりもその道のプロにまかせたほうがいいと思うんだ。
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