元
High-intensity arm resistance training does not lead to better outcomes than low-intensity resistance training in patients after subacute stroke: A randomized controlled trial
2020 5月 ドイツ
脳卒中患者での上肢の負荷トレーニングの強度別効果をくらべてみたそうな。
亜急性期の脳卒中で片麻痺の患者43人について、
高負荷トレーニング23人と低負荷トレーニング20人に分けた。
3週間の訓練後、握力のほか、
Motricity Index、
Fugl-Meyer Assessment for the upper limb、
Box and Block Test、
Goal Attainment Scale、
Modified Ashworth Scale、および
有害事象について調べ、比較した。
次のようになった。
・いずれのグループもすべての項目でトレーニング後に改善がみられたが、
・グループ間の有意差は認められなかった。
・有害事象はトレーニングセッションの5%(19/369例)で発生した。
亜急性期の脳卒中患者での上肢の負荷強度別トレーニングでは効果に差は認められなかった、
というおはなし。
感想:
この種の運動強度問題は実験環境や対象が人か動物かで結論はまったくことなる。
脳組織を再生するに適した運動強度
脳卒中の回復に本当に適した運動強度とは
そもそも、亜急性期もふくめ早い時期のリハビリ訓練にはポジティブな効果は認められていない。
BMJ誌:亜急性期の体トレは効果ないうえに危険
Neurology誌:早期リハビリ 気休めにもならない
コクランレビュー:超早期リハビリは効果ないし危ない
【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険
失語症の早期リハビリ まったく効果ない
超早期リハビリをやってはいけない理由
nature.com:脳卒中の超早期リハビリ やる意味ない
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
超早期リハビリには脳の細胞死を促す効果があった!
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない