元
Relationship between Hematoma Volume and Motor Impairment in Putaminal Hemorrhage.
2020 4月 日本
脳卒中が疑われる患者の初期評価にはCTが用いられる。
CT画像を用いた運動転帰の予測は,臨床リハビリテーションのために重要である。
しかし,被殻出血患者の血腫量と運動転帰に関する数少ない論文の報告には一貫性がない。
そこで、発症時CT画像を用いて被殻出血患者における血腫の方向と血腫量と運動転帰の関係を明らかにするために、患者170人をくわしくしらべてみたそうな。
患者を血腫の方向によって5群に分けた。
各群について、血腫量と運動転帰との関係を調べるためにスピアマンの相関係数を算出した。
運動転帰は、脳卒中後の上肢 下肢の遠位 近位機能の障害指標であるStroke Impairment Assessment Setの運動項目を用いて評価した。
次のようになった。
・血腫量は、血腫が内包後肢にまで拡大している群では、すべての運動項目と有意な相関があった。
・一方、血腫量と運動転帰との間の有意な相関は、他のほとんどすべての群で認められなかった。
被殻出血後の運動転帰は、脳卒中発症時のCT画像を用いて血腫が皮質脊髄路へ侵行しているばあいに限り その体積から予測できる、
というおはなし。
感想:
わたしの↓被殻出血動画
被殻出血患者の運動機能回復曲線
被殻出血患者の遂行機能障害について
脳のここをやられると上肢が痙縮する
日本人の脳出血は欧米諸国の2倍!
【被殻出血】お酒はやめた方がいいと思う