元
Dry eye in chronic stroke patients with hemiplegia- A cross-sectional study
2020 4月 トルコ
ドライアイは目の表面の病気で、加齢とともに増える。またいくつかの神経疾患との関連が報告されている。
そこで、脳卒中後の片麻痺患者でのドライアイ症状をくわしくしらべてみたそうな。
片麻痺患者45名、健常者45名を対象とした。
涙機能検査として、
シルマー(Schirmer)テスト、および
tear breakup time:涙液層破壊時間、を測定し、
ドライアイ症状(OSDI:ocular surface disease index)に関するアンケートも実施して両群の結果を比較した。
次のようになった。
・脳卒中後片麻痺群では、対照群に比べてシルマーテストの値が有意に小さかった(11.3mm vs. 20.6mm)。
・涙液層破壊時間は、片麻痺群で有意に小さかった(7.9秒 vs. 12.1秒)。
・OSDIスコアは、両群で有意差はなかった。
・また、シルマーテスト10mm未満でかつ涙液層破壊時間10秒未満も片麻痺群でおおかった。
片麻痺患者では健常者と比較して、シルマーテストと涙液層破壊時間が小さく、OSDIスコアに差がなかった。片麻痺患者は典型的な症状を伴わないドライアイを呈している可能性がある、
というおはなし。
感想:
ぎゃくに「わけもなく涙が出る」という体験談をよく耳にする。関係あるかな。
たかがドライアイとナメていると、脳卒中やガンになる