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2020年4月24日

COVID-19感染症の神経障害と再活性化


Explanation for COVID-19 infection neurological damage and reactivations
2020  4月  アメリカ

2019年に中国の武漢に出現した病原性ウイルスによりCOVID-19感染症がうまれた。
典型症状として発熱、咳、下痢、倦怠感を引き起こし、高い死亡率をもたらしている。

2020年1月中旬から2月中旬にかけて、確認されたCOVID-19感染症の重症患者を含む214人を神経内科医が診察した。

78人の患者(36.4%)がめまい、頭痛、意識障害、脳梗塞または脳出血の急性脳血管障害、運動失調、痙攣などの中枢神経系症状、
さらに味覚障害、嗅覚障害、視力障害、神経痛などの末梢神経系症状、
を示した。



COVID-19感染症になってから一旦、陰性になったのちのウイルスの再活性化もまた、わずか17日間に患者の約9%で報告されている。

COVID-19の再活性化を起こした27歳から42歳の患者は、糖尿病、慢性高血圧症、心血管疾患などの基礎疾患を有していなかった。

これらウイルスによる神経症状と再活性化のパターンはまったくユニークなものではなく、ニパウイルスによる過去報告とよく一致している。

その類似性からCOVID-19 のウイルスが宿主の免疫系を回避してニューロンに潜伏してしまっている可能性も考えられる、


というおはなし。




感想:

軽い脳卒中はおおいに減って、ヒマになった病院がすくなくないらしい。
新型肺炎COVID-19のおかげで脳卒中患者激減中

重症化する患者には血栓ができやすく、
新型肺炎COVID-19に脳卒中の薬が使えるかも
COVID-19患者は血栓ができやすい。
CNN(4/21)Doctors try to untangle why they're seeing 'unprecedented' blood clotting among Covid-19 patients


さらに血管細胞自体にウイルスが感染することもあり、
COVID-19患者の全身の血管内皮細胞にウイルスが感染し炎症をおこす。
ランセット:Endothelial cell infection and endotheliitis in COVID-19
図:血管内皮のウイルス


とくに血管の弱っている脳卒中経験者は重症化しやすい。
COVID-19の重症化 「脳卒中歴あり」のばあい

しかも高齢者だけの問題でもないようだ。
COVID-19の若年患者には脳卒中が目立つ。
CNN(4/22)Covid-19 causes sudden strokes in young adults, doctors say

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