元
Impairments in spatial navigation during walking in patients 70 years or younger with mild stroke
2020 4月 ノルウェー
空間ナビゲーション(spatial navigation)は目的地を決めルートを維持し続ける能力を指し、自立生活を送るうえで重要である。
軽症の脳卒中患者の空間ナビゲーションについての研究はほとんどないので実験してみたそうな。
NIHSS3以下の脳卒中患者97人(平均年齢56)について、急性期、3、12ヶ月時点で迷路テスト(Floor Maze Test)を行った。
迷路テストは、床に白テープを貼って作った迷路から患者が脱出できるまでの時間や行き詰まって方向転換した回数をエラーとして評価した。
これらの結果と他の認知テストとの関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・迷路テストに要する時間は急性期から12ヶ月後にかけておおきく改善した。
・12ヶ月時点で24.7%の患者がエラーを出しており、22.7%は空間ナビゲーションに問題があると自己申告していた。
・急性期での Trail Making Test (TMT)-B が唯一12ヶ月後の迷路テストのエラー回数と関連していた。
・また、女性であることが12ヶ月後の空間ナビゲーション問題の自己申告と関連していた。
軽い脳卒中患者の4分の1ちかくが12ヶ月後にも空間ナビゲーション能力に問題を抱えていた。急性期のTMT-Bと女性であることが関連していた、
というおはなし。
感想:
やはり女性は「方向オンチ」なのかね。
脳卒中を経験すると自分で家に帰れなくなる可能性について