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Trajectories of fatigue among stroke patients from the acute phase to 18 months post-injury: A latent class analysis
2020 4月 ノルウェー
脳卒中後の疲労(Post-stroke fatigue)は脳卒中経験者の23-75%に影響するという。
この疲労は、労作レベルとは関係のない休息をとっても回復しないタイプの疲労で、慢性的で主観的なエネルギー不足、倦怠感、努力嫌悪な状態 とされている。
これは施設入所や死亡のリスク増加と関連しており、多くの患者が脳卒中後の最悪の症状の1つと考えている。疲労の経時的変化についての研究は、関連因子を理解するのに役立つ可能性があるが、現在までに実施された研究はわずかであるのでくわしくしらべてみたそうな。
オスロ大学病院またはブスケルー病院に入院した脳卒中患者115人について、急性期、6,12,18ヶ月後に疲労度(FSS:Fatigue Severity Scales)を測定した。
次のことがわかった。
・混合成長モデル解析から、疲労度べつに low 23人, moderate 52人, high 40人 の3グループがみつかった。
・各グループの疲労度FSSスコアは、すべての時点で比較的安定していた。
・75歳未満、脳卒中前の疲労、複数の併存疾患、現在のうつ、睡眠障害、および一部のADL障害が、より高いレベルの疲労と関連していた。
脳卒中後の疲労度はそのレベルによらず急性期から18ヶ月後までほとんど変わらなかった、
というおはなし。
感想:
振り返るに、、謎の疲労に慣れるまで3年以上かかったかな。
軽い脳卒中のあとの疲労とQoL
疲労体験がもっともキツイ年齢層がわかった
脳卒中後の「疲労」は患者の甘えなのか?