元
Change in Body Weight and Long-Term Risk of Stroke and Death in Healthy Men
2020 4月 ノルウェー
肥満は脳卒中など心血管疾患のあきらかなリスク因子である。しかし肥満が独立したリスク因子なのかそれとも高血圧などの他の因子を介したものなのかはいまだわかっていない。
そのため脳卒中予防を減量にフォーカスするべきか否か結論はでていない。
いくつかの研究では人生早期での体重の増減が脳卒中リスクと関連することがしめされているが、後期のそれとの関連は一致した見解がない。
そこで、人生の早期、中期での体重の増減と脳卒中リスクとの関連をくわしくしらべてみたそうな。
40-59歳の健康な男性2014人について、
募集時と7年後に心血管系の検査を行った。
また、25歳ころの「早期」の体重変化の記録と、募集時から7年後までの「中期」の体重変化を測定した。
早期、中期の両体重変化期について、脳卒中および死亡との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・2014人のうち、全員について早期の体重変化に関する記録がみつかった。
・人生早期について、体重が0-4.9kg増加した者にくらべ、体重増加が5-9.9kgの者では脳卒中のハザード比は1.46、体重増加が10kg以上の者では1.39、体重減少があった者では1.46であった。
・総死亡については、ハザード比はそれぞれ1.08、1.14、1.29であった。
・人生中期での体重増減には、脳卒中または総死亡のリスクに体重グループ間での有意差は認められなかった。
健康な男性では、人生早期(25歳~)の体重増減が長期的な脳卒中リスクの増加に関連しているようだった。人生中期(40歳~)での体重増減との関連はなかった、
というおはなし。
感想:
若いころに体重をめっちゃ増やすお相撲さんは命削ってるんだな。いっぽうで中年ぶとりは問題なし。
経験者の肥満の自覚と減量成果
Stroke誌:脳卒中でなお太ろうとする肥満の割合
脳卒中にならない体重 400万人調査から