元
Acute post-stroke restless legs syndrome- the body of caudate nucleus considerations
2019 12月 中国
脳卒中後のむずむず脚症候群(restless legs syndrome:RLS)の有病率は10~15%という。
神経解剖学的研究では、脳卒中後RLSは大脳基底核と橋領域に関連していることが示唆されている。 これらの研究には共通して サンプル数が少ないこと、病変部位の詳細な評価がなされていない問題がある。
また、脳卒中後の急性期に脳卒中後RLSが存在することは、患者の予後不良と関連しているという報告もある。そこで、急性期の脳卒中後RLSと病変部位との関係をくわしくしらべてみたそうな。
発症から1週間以内の脳梗塞患者376人について、RLS の有無を調べた。
RLSは、2012年の International Restless Legs Syndrome Study Group(IRLSSG)の基準に従って診断した。
MRI上の病変部位との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・49人(13.03%)の患者がRLSと診断された。
・性別、年齢、高血圧歴、糖尿病歴、脳卒中歴、喫煙、飲酒、肥満度指数(BMI)、NIHSS、ヘモグロビン、血小板、ホモシステインなどの因子を調整したモデルでは、
尾状核と橋が脳卒中後RLSと有意に関連しており、そのオッズ比は26であった。
・その他に、側頭葉、頭頂葉、後頭葉、前頭葉、脳梁、視床、水晶体包、放射冠、半卵円中心、の損傷も予測因子としてあげられた。
尾状核や橋での梗塞は、脳卒中後のむずむず脚症候群と有意に関連していた、
というおはなし。
感想:
むずむず脚は10代のころしばしば体験した思い出。
日本人の脳梗塞とむずむず脚症候群
脳卒中のあとのむずむず脚症候群と生活の質