元
Association Between Stroke and Parkinson's Disease- a Meta-analysis
2020 3月 中国
パーキンソン病(PD)は線条体のドーパミン作動性ニューロンの損失とαシヌクレインを主成分とするレビー小体の異常凝集をしめす神経変性疾患の一つである。しかしその病因は明らかになっていない。
最近のエビデンスでは、PDと脳卒中は頻繁に併発し、相互に影響し合っていることが示されているが、一部の研究では相反する結果が得られている。
そこで、1975-2019のPubMed、EMBASE、コクランライブラリーのデータベースに掲載された研究を基に、これら2つの障害の関係を明らかにするため、脳卒中リスクに関するPD患者のメタアナリシスをこころみたそうな。
次のようになった。
・合計で 13 件の症例対照研究がメタアナリシスの基準を満たした。
・脳卒中リスクに関連するPDのオッズ比は1.72であった。
・4つの研究で PD患者のうち脳梗塞が併存するオッズ比は1.35であった。
・さらに、4件の剖検研究におけるPD患者の脳卒中病理存在のオッズ比は1.86であった。
メタアナリシスの結果は 脳卒中とパーキンソン病の間に関連性があることを示唆している。感度分析でもパーキンソン病と脳卒中には共通の病態があることを示していた、
というおはなし。
感想:
パーキンソン病についてはさっぱりなので関心をもった。
他人事ではないってことね。