元
Hypertension Is Associated With Intestinal Microbiota Dysbiosis and Inflammation in a Brazilian Population
2020 3月 ブラジル
高血圧は 脳卒中や心血管疾患の主なリスク因子であり、世界的な健康問題でもある。
高血圧は 内因性因子と環境因子が複雑に絡み合った結果、血圧が高く持続することを特徴とする多因子性の臨床状態をさす。
腸内細菌叢が高血圧に関与している可能性が想定されてはいたが、その役割はまだ十分に理解されていない。
そこで、16S rRNA系統解析を用いて、高血圧患者48人と正常血圧患者32人のブラジル人の糞便サンプルの微生物組成をくわしくしらべてみたそうな。
さらに 末梢血サンプルのサイトカイン産生を調べ、これらの個体の免疫学的な特徴もしらべた。
次のことがわかった。
・高血圧患者の腸内細菌叢は正常血圧患者に比べて生物多様性が低下(ディスバイオシス)しており、細菌の特徴が異なることが明らかになった。
・Bacteroidetesの減少とともに、高血圧患者では、LactobacillusとAkkermansiaの割合が増加している一方で、
・代表的な酪酸産生細菌である LachnospiraceaeとRuminococcaceaeファミリー内のRoseburiaとFaecalibacterium の相対的な豊富さが減少していることがわかった。
・また、高血圧患者では正常血圧患者と比較してTNF/IFN-γ比が上昇し、TNFとIL-6産生量が増加していることが観察された。
高血圧には腸内細菌叢の変化と炎症反応が関連していた、
というおはなし。
感想:
どうやら脳卒中は菌と密な関係がある↓みたい。だからヨーグルト食べまくってる。
脳動脈瘤は歯周病のせい
Hypertension誌:脳動脈瘤は腸内細菌のせい
高血圧は腸内環境のせいだった