元
Cognitive and physical impairment and the risk of stroke - A prospective cohort study
2020 4月 オランダ
脳卒中経験者およそ3分の1は認知障害を経験し、半数は日常生活動作に困難が生じる。
これら認知、身体機能の低下は脳卒中になるまえに9-14%の患者で見られるという。
また、認知、身体機能の低下は血管ダメージの蓄積を意味するとも考えられる。
さらに血管ダメージの病理的種類によって、影響する機能もことなる。たとえば、動脈硬化は実行機能に影響し、アミロイドβは記憶に関連する。
そこで、認知、身体機能の各ドメインのスコア低下が脳卒中リスクとどのように関連するものかくわしくしらべてみたそうな。
2002-2008年の、住民ベースのロッテルダム研究に参加した脳卒中を発症していない8519人について、
ミニメンタルステート検査、15単語学習テスト、Stroopテスト、文字記号置換テスト、言語流暢性テスト、パーデューペグボードテスト、基本的 手段的日常生活動作(BADL, IADL)の評価を行った。
次のようになった。
・8519人(平均年齢66.0歳)のうち、2016年までに489人が脳卒中を発症した。
・グローバル認知(global cognition)の悪化は脳卒中リスクの上昇と関連していて、とくに診断画像上で種類を特定できない脳卒中と関連が強かった。
・同様に、15単語学習テスト、Stroopテスト、パーデューペグボードテスト、IADL、およびBADLのスコアの悪化は脳卒中リスクの上昇と関連していた。
認知機能と身体機能の低下は脳卒中リスクの上昇と関連していた。特に記憶力、情報処理、実行機能、運動機能の低下した者は、特定不能脳卒中のリスク上昇が大きかった、
というおはなし。
感想:
APOE遺伝子e4 もちはアミロイドβがたまりやすく、特定不能な脳卒中になりやすいんだって。
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