元
Significant reduction in the LDL cholesterol increases the risk of intracerebral hemorrhage- a systematic review and meta-analysis of 33 randomized controlled trials
2020 2月 中国
スタチン治療には脳内出血のリスクを高めるなどの副作用をもたらす可能性がある。
スタチン治療とLDLコレステロール値、および脳内出血リスクとの関係についてはいまだ議論の余地があるので、システマティックレビューとメタアナリシスをこころみたそうな。
関係する文献を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者203305人を含む33の研究がみつかった。高用量のスタチン治療は脳内出血のリスクが高い。低用量治療が適している、
・LDLコレステロールを35%以上低下させる高用量のスタチン治療グループでは、脳内出血の相対リスクが1.35倍になったが、
・脳卒中全体、脳梗塞、総死亡のリスクは低下した。
・コレステロールを下げる効果が低い低用量グループでは脳内出血リスクの上昇は見られず、
・脳卒中全体、脳梗塞、総死亡のリスクの低下が見られた。
というおはなし。
感想:
スタチンは脳内出血治療にもいくつか良い面があるという解釈が新鮮だった。
脳梗塞の「回復」に適したLDLコレステロール値
脳内出血にならないLDLコレステロール値
コレステロールと中性脂肪を下げてはいけない理由