元
Clinical outcomes of cerebral infarction in nonagenarians compared among four age groups
2020 3月 日本
日本の女性の平均寿命は約90歳であり、医療現場では90歳以上の脳卒中患者に遭遇することがときどきある。
そこで、90歳以上の脳梗塞患者の臨床的特徴と回復可能性についてくわしくしらべてみたそうな。
脳梗塞と診断された患者289人(男性163、女性129、平均年齢77.5)について、
年齢別に、中年(65歳未満)、高齢前(65~74歳)、高齢(75~89歳)、超高齢(90歳以上)の4グループに分けた。
さらに超高齢者群を軽度症状(NIHSS 5以下)と重度症状(NIHSS 5より大)に分け、回復程度を比較した。
次のようになった。
・超高齢群と 女性、心原性梗塞、合併症率の高さとの間に有意な関連が認められた。
・超高齢群の神経症状の重さ NIHSSと30日後mRSスコアは高く、
・合併症が予後不良につながるケースもあった。
・軽度症状(NIHSS 5以下)の超高齢群の87%は若年者と同様にmRS 0-2まで回復した。
・重度症状(NIHSS 5より大)の患者では mRS 0-2まで回復した患者はいなかった。
90歳以上の超高齢者では、若年者に比べて症状が重く予後が悪かった。しかし、症状が軽かった患者は予後が良好で、若年者と同様に日常生活に復帰していた、
というおはなし。
感想:
90超えは健康エリートだから軽い脳卒中ごときで殺られたりはしないってことか。
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