元
Habitual tub bathing and risks of incident coronary heart disease and stroke
2020 3月 日本
浴槽浴(tub bathing)は血行動態を改善することで脳卒中などの心血管疾患の予防効果があると考えられている。しかし、心血管疾患リスクに関して浴槽浴の長期的な効果の研究はないのでくわしくしらべてみたそうな。
1990-2009に、40-59歳の30076人について心血管疾患の発生をフォローした。
入浴頻度、0~2回/週、3~4回/週、ほぼ毎日、で分類し、
関連要因を調整したのち心血管疾患リスクを評価したところ、
次のことがわかった。
・この間に、計2097の心血管疾患(冠動脈疾患328、心筋梗塞275、心臓突然死53)と、1769の脳卒中(脳梗塞991、脳内出血510、くも膜下出血255)が起きた。日本人中年者では入浴頻度は脳卒中など心血管疾患のリスクと逆相関していた、
・週に0-2回の浴槽浴とくらべたときの ほぼ毎日または毎日の浴槽浴の心血管疾患トータルのリスクは0.72、冠動脈疾患0.65 だった。
・脳卒中トータルでは0.74、脳梗塞0.77、脳内出血0.54で、
・心臓突然死とくも膜下出血には浴槽浴との関連はみられなかった。
というおはなし。
感想:
風呂に浸かる頻度は経済的 精神的豊かさの指標。
ひとり暮らしでいっぱいいっぱいのときは浴槽に湯をはったことはなかった。
それら条件を調整してなお、効果的なんだそうだ。
とくに脳内出血予防にいいみたいだ。
痙縮がよくなる風呂の条件
Neurology誌:サウナが脳卒中予防によいはどの程度か